奈良女子大学で、部下に対しパワハラ行為(日常的な叱責)を繰り返し行った職員を、
出勤停止1か月の懲戒処分にした、とのニュースがありましたね。
大学等の教育機関は、ハラスメントが発生しやすいと言われています。
(教授が女子学生にセクハラ行為を行ってクビになった、なんて話もたまに聞きますしね。)
その背景としては、以下のようなことが考えられます。
① 教授が助手や学生に対して、教育・研究上、圧倒的な権限を持っていることが多い。
② 閉鎖的な状況で、独自の研究室風土(ルールや慣習)が形成されやすい。
② 「学生は公私の区別なく教員の言うことを聞くものだ」という誤った師弟関係が残っている。
今回の事案は職員間のパワハラ問題でしたが、教育機関においては、
『教員から助手』 『教員から学生』
に対するセクハラ・パワハラ・アカハラ等、当然、起こりえます。
高校生の2人に1人が大学に進学するという 「大学全入時代」 の中、
大学等の教育機関においても、ハラスメントに関する正しい知識を持ち、
対策を講じていく姿勢が求められていると言えるでしょう。